「…やっ、深行くんのえっち…っ」 「…こんな姿を見せるのは鈴原だけだよ」 「んっ…ひゃあっっ」 スカートの中にそっと忍び込んだ手は太ももから秘密の場所までそっとなぞる。 ぞくぞくするよな感触と触られた驚きで、泉水子はビクッと身体を震わせて声を上げてしまう。 その反応に余裕を無くしたのか、喉をごくりと鳴らして深行は手を進める、ああその様はまるで獣だ。怖がらせたいわけじゃない。 だけど、もう止まらないし止める気もなかった。それほどに腕の中で震える小さな存在が今すぐ何よりも欲しかった。 ぐちゃぐちゃにして泣かせてしまいたい衝動――本当に男ってどうしようもないケダモノだと自分でも思う。 そっと下着の上を擦っているとその柔らかさに興奮してくる。 これだけで声を小さく漏らして身体を震わせる泉水子に、もっと、と悪魔の囁きが聴こえた。今度は強く押すように撫でる。 とたんに甘い声をもらして荒くなる泉水子の息と真っ赤な顔に、深行の心は嵐のごとくかき乱された。 指の動きが知らず速くなる。 「あっ、やあ…っ」 泉水子の背中が時折弓のようにしなる。 触ってとでもいうように突き出されるその胸に深行は心の昂りを抑えられず、手が素早くブラジャーごと押し上げ、唇で頂点を食んだ。 「ひゃあん…っ!!」 ビクッと大きく動き、その間も止まらない胸と下半身への強い愛撫に、喘ぐ声は絶えず響き続ける。 あ、あんっ、やあっ、と甘さを含んだ声が脳を刺激し、真っ赤な顔をして逃れようと揺れる身体が堪らなく扇情的だった。 「…、腰、揺れてる」 「っえ!?」 「自分から揺らして、鈴原って案外エッチなんだ?」 「っや、違っ」 「ほら、今も」 「それは深行くんがっ、ひゃうっ、あ、ふあ…っ」 ――ヤバイ、と深行は早くも赤信号が点滅する頭で思う。 涙を浮かべてもうやめて、と懇願されても、キスで濡れた唇を色っぽく開けて、蕩けて潤んだ瞳で見つめられたら …そんなのやめられる訳がなかった。ゾクゾクした。その泉水子の無意識に誘う表情をもっと引き出したくなる。 もっと溶かして苛めて深行以外何も考えられなくしたいと思った。 深行の心に幼い頃泉水子に対して生まれた加虐心はこの時、性的なものに移り変わったのをハッキリと感じたのだった。 泉水子の身体は足を投げて座る深行の足を跨いで膝立ちになっている。 立っていられないとばかりに両手はきつく深行の肩を掴み、快感から逃れようと目の前でたぷん、と淫らに揺れる小さな乳房が 深行の欲望を駆り立てる。 下半身はもう硬くなって痛いほどだった。今すぐ押し入りたい、本当は。 けれどまだまだ深行の指と唇は絶えず攻め立てた。 ふたつの乳首を噛んだり吸ったり舐めたり、時に指でくにくに、とこねれば、泉水子は涙を流しながらキモチイイのか鳴きまくる。 たまに膝でぐいぐいと股を刺激すれば、自ら押し付けるように腰を動かしもする。まだ遠慮めいた仕草ではあるけれど。 目をぎゅっと瞑って真っ赤になって羞恥に眉を下げて、それでも完全に快感の虜となっている泉水子の痴態に、 深行はごくりと鳴らして唾を飲み込んだ。 もう片方の手がいよいよショーツの股布を横にずらして陰唇の中に、くぷ、と指を埋める。 そこはもうびしょびしょに濡れていて、思わず深行は笑みを浮かべた。 親指でぷくりと赤く膨れた淫芯を押しながら中を掻き回しせば、泉水子の脚はガクガクと震えた。 次第に、くちゅ、くちゅ、と水音は大きくなっていく。 とろり、と愛液が太股を伝い、泉水子は恥ずかしさで身体全体が赤く染まる。 「…感じてるんだ?」 「っやだ…恥ずかしい…」 「もっと見せろよ」 「なっ…、あ、あっ、」 自分だけが見られる泉水子がいる。そのことがたまらなく嬉しくて、容赦なく掻き乱す。 「だ、め…あ、や、もうだめ、みゆきくん…っ!」 ――潤んだ瞳で心を貫かれたその時、深行のなけなしの理性は崩れ去る。 彼女は、煽るのがたまらなく上手だった。 next |